So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

劇場版ラブライブ

柄にもなくすごく久しぶりに更新をする。
見る人もほとんどいないから、逆に書きたいことかけるかなとw
以下、劇場版ラブライブのネタバレが入ります。











劇場版ラブライブを見にいった。
場所は錦糸町オリナス。なんか、新宿ピカデリーだとものすごい大盛況みたいだけれども、錦糸町では席は結構空きがある感じ。ナイトショーだからかな?って思ったけれども、劇場ごとの特典がないからっぽかった。

この手のアニメだと特典とかは集客にとても大事になるのはわかるが、そんなことよりは本編だ本編。

ラブライブは、けいおん!と同じで、卒業をしたらそのあとの物語は基本的にはない。
いや、けいおん!は漫画版では大学編があったりとかするんだけれども、アニメではない。
アニメ版の20話で学園祭ライブを終えてから号泣したあの時から、終わりへの伏線が張られていた。

70b06ef6.jpg

24話の卒業式!ではあずにゃんの涙とすっきりした唯達が別れを受け入れる姿を現していた。
映画版はあくまでも、番外編という位置づけになっている。

もっとも、けいおん!は前述したとおり漫画版では大学編が続いているわけであり、二次創作もそれなりにあったりして、続きの世界を想像する余地を与えている。

ラブライブも全く同じ道をたどるだろうと思っていたし、おそらくそうなるだろう。

しかし、映画版を見ての感想は、「すごかった」というほかはなかった。

ラブライブも、けいおん!と同様に、アニメ版で卒業をしたらそのあとの物語は基本的にはないという伏線が張られている。
ラブライブアニメ2期11話では穂乃果たちは学生生活の終了とともに活動をやめることを誓った。

b140652f.jpg

これから、ラブライブ3期にμ'sはもういなく、映画版も卒業までのつかの間の番外編のようなものになるのだろうということは誰にも想像ができた。

しかし、そうではなかった。

確かに、μ'sはなぜかニューヨークに行ったり、東京に帰ってきてもラストライブをやったりいろいろやるんだが、明確に「限られた時間の中で輝くスクールアイドル」というテーマを叩きつけてきた。
それは、アニメ版2期11話の穂乃果たちの決断の重みを再確認して、最大限尊重するものである。

この意味で、劇場版ラブライブは、けいおん!の映画版よりもずっと強いテーマ性のある作品になっている。

ラブライブの話の破天荒っぷりに対して、このテーマ性を強くぶつけてくるというのには正直驚いた。劇場版ラブライブは、ただの日常系アイドルアニメの番外編ではない。
最も感じたことは、あらゆるコンテンツが非常に速いスピードで消費される現状に対して制作側が考え抜いた答えを出したことだと思えたことだ。

もともと、ラブライブスクールプロジェクトは2010年に出演声優の発表と同時に、登場する主要キャラクターが結成するアイドルグループ名の公募を開始されたものだった。μ'sという名前が決まってから同年8月にファーストシングルを発売。
当時はまだ知名度も高くはなかった声優陣がこうなるとは誰も思っていなかっただろう。おれも全く知らなかったし。

【ラブライブ!】μ'sの声優陣を発表したときってこんなに叩かれてたんだな・・・昔のμ'sを支えてくれた先輩方ありがとう

最初のライブはアニメ前ということもあって横浜BLITZでほそぼそとやっていたのが、TOKYO DOME CITY→パシフィコ横浜→さいたまスーパーアリーナと箱もでかくなっていって、今やμ'sのメンバーも超多忙な日々を送っている。

しかし、そんな彼女らにもコンテンツ消費の波風はやってくる。やがて飽きられて忘れられてしまう。そのことを積極的に受け入れてしまおうというのが今回の趣旨のようにも感じた。

おそらく、μ'sはまだ数年はアイドル活動ができる。そうとうでかい箱でも埋められるだけの人を集められる。
たくさんの人が期待をしてくれる。それに応えたいというアイドルの欲求もあるだろう。コンテンツとしていつかオワコンと言われるまで続けるのも一つの解答だ。
劇場版ではそういったアイドルのあり方も否定はしない。少なくとも声優一人ひとりは今後も声優活動やアイドル活動を続けるだろうし、充分それだけの活動が出来るだけの認知度はある。

しかし、μ'sとしては「限られた時間の中で輝くスクールアイドル」にあくまでもこだわることにした。おそらく、これはアニメだけの決断ではなくμ'sに参加した声優陣やそれを支えるあらゆる人たちの決断なのだと思う。
私は、μ'sというものを「限られた時間の中」に置くことで、コンテンツ消費の嵐の中から守ることを決めたのだと思う。
今を生き続ける姿を物語の中にとどめることで、μ'sはいつまでも今を生き続けたい私たちの心の中に生き続けることを選んだのだろう。

1期のころには、「きっと青春が聞こえる」や「START:DASH!」といったこれから羽ばたく未来や希望を歌うものも多かったが、2期では「それは僕たちの奇跡」にあるような今をかけぬけるテーマの曲が多くなり、まさに疲れた時に癒して元気をくれるアイドルという感じの曲が増えた気がする。
劇場版については、それがどうだろう。エンディングテーマでは別れを伝えるものになっている(詳しくは7月に発売されるCDを買ってきこうそうしよう)。

アイドルとしてスタートしていく強い意志を見せる1期と、アイドル活動を全うする2期、そして卒業とともに終わらせる劇場版。なんと完璧なまでに閉じきった物語なのだろう。

もちろん、この後を想像して2次創作が出ることはあるだろう。3年生ユニットの大学生日常ものやその後のμ'sメンバーのアイドル活動なども想像する余地はある。

しかし、スタートから終わりまでがここまで明確になっているアイドルプロジェクトが他にあるだろうか?

コンテンツ消費の嵐の中で提示した「限られた時間の中で輝く」という新しいアイドルのあり方を感じた。
そしてそれを裏付ける今を生きることへの我々の欲求がこのスクールアイドルプロジェクトがここまで熱狂できた理由なのではないだろうかと思った。
nice!(0)  コメント(0) 

まどか☆マギカ 叛逆の物語感想[ネタバレ] [オタク]

ようやく2度見終わりました。見終わった感想としては、最後の15分は3回か4回以上は観ないと自分の中のモヤモヤが消えそうにもないという感じです。

とは言っても、非常にすばらしいネタばれ感想が散らばっているのを見ると何も書かないわけにもいかないんじゃないかと思えます。

【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20131110/1384086375

僕自身の気持ちの整理のためにも何かを書き連ねようというそういうモチベーションを持つようになりました。
というわけで、以下ネタばれ

取りあえず、一度目を見たときの感想は虚構新聞の坂本義太夫教授(悪魔論)じゃないけど、「なぜか中盤以降の記憶がない」感じでした。いやぁ、難解だった。2度見ても最後の最後はやっぱり難解だもんね。全解明とか謎解きとかそういうためのアニメじゃないんだけれども、度重なるどんでん返しのおかげで頭の中がパニック状態になります。
それでも、2度目を見に行くとだいぶ心構えができるようになってきて、話がある程度頭に入るようになってきます。

ほむほむ派の僕としては、自らのソウルジェムが限界に近づいていると気がついてからのほむほむの行動に悩みました。
最初見たときは、円環の理を制御してまどかの願いを汚すQBに怒るほむらと、まどかと一緒に過ごすと言う利己的な欲求のために円環の断りを冒涜して悪魔になるほむら、という矛盾する行動に悩みました。
「あの子の願い」だから、QBが円環の理を傷つけることを許さないと言って自ら魔女になるという一方で、浄化に来たまどかから人間のまどかを切り離し世界を作り変えるというまどかの願いに冒涜をするほむら。この矛盾する行動は何なのか。それが最初に見たときの混乱の根源であると思います。

自分の置かれている状況を知った魔法少女ほむらは、まどかの願いを尊重する故にQBを恨み、燃える怒りに苛まされる。そして、その次のシーンで橋の上に居るまどかを見つけて怒りから覚めて、丘の上に逃げてまどかと「悪い夢」について語り合う。

ここからの一連のシーンの演出は秀逸であり鍵となるシーンだと思います。

ほむらは、まどかを自分以外誰も覚えていないという悪い夢について、まどかに語る。それを、まどかが「それは嫌だね」と言う。それを聞いてほむらは表情を変える。
このとき決定的に世界は変わる。
背景にある丘の上の白い咲く花が灰紫色になり枯れて種になり風に運ばれる。まどかは、単にほむらを落ち着かせてあやしているだけにしか見えないのに、ほむらの物語は大きく動く。この演出はこの映画の中では1番と言っていいほど好きなシーンでした(まだ2回しか見てませんが)。
限界が近づき、魔女に成り果てようとするほむら。魔法少女として理性を必死に保ち、まどかの願いを尊重していた魔法少女ほむらが崩壊して、まどかと一緒に居たいという自身の欲望に気がつく悪魔ほむら。この変化に対する決定的なシーンは、そのことをまどかも望んでいるかのように(都合よく)捉えてしまった、ほむらのあの表情なんだと思います。
魔法少女が魔女を超えて悪魔になる。そして世界を作り変える。その全ての伏線が、丘の上の白く咲いて枯れて種になって風に運ばれた、あの花畑の演出で表されているように見えました。白くて綺麗な花が、不気味な灰紫になり、枯れて、種になり、風に飛ばされる。この演出は世界が壊され再び構築されていくことの比喩なんだと思います。

悪魔になったほむほむは世界を壊して再構築します。まどかの居る世界へ。

しかし、念願かなって世界を作り変えて、まどかの居る日常を手にしたのに、まどかがふと気がつくと覚醒しようとしてしまう。それを必死に止めて、まどかに「この世界は大事?」と聞くほむら。その問いに「うん」と答えるまどか。涙ぐむほむら。この演出が、このシーンが、やっぱり叛逆の物語はBad Endシナリオなんだと思わせます。
まどかが神であることを真に望んでいるのではないかということが、ほむらの最大の恐怖であるのだろうと思います。自分は利己的ではない。まどかのためにやっている。そう思っていたのに、ただ、まどかが「それは嫌だね」と自分に話を合わせただけだったとしたら。。。そのことに気が付きそうになるからほむらは涙ぐむのだろうと思います。

まどかのためと、言い聞かせないと自分を保っていられない。悪魔ほむらなんて、全然強くない、とても心の弱い少女なんです。本当は、まどかは世界を救いたいのだとしたら、なんという絶望なのか。自分のやったことの全てが、悪魔にまでなったことの意味が、台無しになる。そして、恐らく台無しになる。

そんな最悪が見ている僕の頭によぎったところで、エンディングに入ります。

二人の少女が別々に踊っているのが、エンディングスクロールが終わると手を握り一緒に走り出す。非常に印象的で綺麗な映像と明るい音楽が流れる希望あふれる映像でした。しかし、観ているこちらとしては、「ほむほむはこれがしたかったんじゃないのかよ。」という想いで心がいっぱいになり悲しくなります。

エンディング後のCパートで、ほむらは一人崖の近くでQBを見つけて、踊りながらぼこぼこにして崖から落ちていく。悪魔ほむらが崖から落ちる程度で死ぬとは到底思えませんから自殺とは思えませんが、QBが何故ぼこぼこなのか、とかも分かりませんでした。たぶん、QBはほむらの餌になったのでしょうね。彼女が元気よくなるたびにぼこぼこにされて目が濁っていく。その姿の異常性というか先のなさが最後に出てきていていたたまれない気分にさせている気がします。

この話の根幹はラスト15分だと思っております。伝えたい内容はこれが少女なのだということではないかと。決して強くなどなく利己的な欲求を抑えきれず、それでも他人のために生きるという理想を貫きたい、そういう少女の先のなさと儚さと、美しさを描いた物語なのだと思います。先のなさと儚さが虚淵脚本の仕事だとすると、演出が少女の美しさの仕事なのでしょう。

やっぱりあのエンディングは反則級に素晴らしかったなぁ。
nice!(0)  コメント(0) 

【独り言メモ】Klabについて

何だかよく分からない盛り上がりを見せて、残念決算を出したKlabがあらゆる意味で話題です。

ご参考:単月黒字化ではしゃいでいたKLabがたんまり膨らんだ無形固定資産から特別損失を計上してやっぱり真っ赤に茹で上がる

しかし、謎のアナリスト@massinaさんはこんな風につぶやいています。




また、Web記事でもポジティブなものもあったりします。
ご参考: KLab、外注費削減や「ラブライブ!」などヒットで赤字幅が縮小--3Q決算

萌え株がどんなものかとにかくわけわかめで買っていた人たちが撃沈したという印象がありますし、それを炎上風にまとめてもなぁとも思ったりします。

株まとめを見た第一印象は




ということで、私にとっての萌え株はこんな感じとつぶやいてます。







まぁ、今回は増資じゃなくて、事業を見直したら特損になっちゃったてへぺろっていう、決算書的にはちょっと悪意を感じてしまう内容ですが、今までのひどすぎる決算書を書きなおしてみましたということかなとも思ってみたり。さぞかし、まともな決算に違いないと前向きにとらえてみましょうか。

てなわけで、今や話題になってしまったKlabの決算説明資料。24Pの売上高の推移をみると、ラブライブで大成功した6月の売上状況が12月まで続いたとしても、慣らしてみれば12月までの計画と大差ない感じに見えます。なんだ、ここのめちゃくちゃ楽観的な売上シナリオはそのままか(まぁ、変える必要もないかw)

前回決算を見て4月にみんなが絶望したことを思えば、株価として500円とかはないけれども、今回の決算直前に2000円つけたのは行きすぎ感があるな。6月よりも売り上げが伸びる予定の10月以降はMicrosoftと提携したAge of Empireの成功の可否がポイントかなとも思います。

http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20130713_080953372_qr101t45qdulya55rfouxlev_0.pdf

Microsoftとの提携やその他のことも含めて、ようやく事業がまともになるというレベルの会社なのかなと思いました。何だかんだで思った内容としてはこんなところかと。




萌え事業やっているなんて、潰れる直前に藁をつかむ気持ちでやってくるわけで、その藁が巡り巡って長者になれるかもしれないわけなので、夢があるわけなんですが、大事なのは前提としてついこの間までは潰れそうであったということかと。恐らく決算がまともになって株価が上がれば増資をするんじゃないかなという気もしますし、そこまでやって、ようやく企業としてまともに持続できそうになるんじゃないかなというぐらいでみてます。なので、株価としてはさすがに今回はやりすぎかなと。

いずれにしろ、私個人としてはまた株を買うかどうかということは横に置いておいて、Klabが無事に企業として持続していくことを願っております。
nice!(0)  コメント(0) 

カオス2013

「前はアベノミクス、今はFEDのTapering、次はなんだと思う?」と聞かれたときに、どう答えますか?
この質問、市場関係者っていう方々だとなんとなく相場のテーマについてかなってわかると思います。
でも、同時にこの質問、よく見てみてください。新興国について何も言ってないんですよね。

本日は日経平均が思いっきり高くなったので、いろいろなところでそんなことが紹介されてます。

ご参考 週刊現代が「恐怖のアベノミクス相場 素人は退場すべし」と煽ったタイミングで日経平均先物が前日比+940円まで吹き上がる

その一方で、インドルピーが過去最安値を更新しました。
ご参考 インドルピー、最安値を更新

いやぁ、BRICsだのどうだの言ってた時代には全く考えられないですよね。インドってBRICSのIにあたる国ですからね。助けてくださいよゴールドマン!
今日という日は実はとても印象的な一日で、新興国という時代に我々の注目は集まらず、頭の中はダウと日経だけになっていることがはっきりした一日なのかもしれません。
日経新聞では、日本株式投資のネタばかりが流れて、インドルピーの暴落はあの一言記事ぐらいしかありません。今日のアジアの市況について、中国びいきのFTでさえ市況を伝えるのに最初に使っているのは日経平均です。
まぁ、

The Nikkei 225 stock index rallied 5 per cent, the best day since March 2011, snapping a three-day losing streak and shying away from bear market territory. The Nikkei is 15 per cent below its May 23 peak, however. http://www.ft.com/cms/s/0/1bbaf960-d179-11e2-a3ea-00144feab7de.html

とちゃんとディスるのを怠らないのは素晴らしきかなFTという感じはしますがw
ちなみに、この記事、インドルピーの下落については最後から2番目のパラグラフにちょこっと載っているのみでした。インド人いっぱいいるんだぞ!

時代は、BRICSから先進国へという流れができてきているように思います。
但し、そういう中で際立って懸念されるのは欧州です。

今年の1-3月期には、グローバルインベストメントバンクというのはとてもテーマになりました。
例えば、JPMのアナリストがユニバーサルバンクというビジネスモデルの将来に対して疑問を投げかけて、ゴールドマンサックスとドイツ銀行への投資をやめた方がいいと言ったことが挙げられます。
また、こちらのドイツ銀行アナリストによるFICC部門のシェアの分析などを見るのも面白いです。
FICCのマーケットシェア、JPM 10.5%、Citi 9.5%、Barclays 8.9%、Bank of America 7.5%、Goldman Sachs 6.9%というシェアで、Deutsche bankが9%前後の市場シェアと言われていますから、この上位6社だけで市場のシェアの5割以上を獲得している計算になります。この上位6社のうち4社は米系、欧州系はドイツ銀行とバークレーズのみで、欧州系2社は共にコストカットと人員削減と厳しい局面に立たされていることは報道で読み取ることが出来ます。
実は、BCGなどもIBに関するレポートを出していて、そこでは"The top two or three power houses can achieve ROEs of 15 to 16 percent "と厳しいことが書かれています。
今年から、さまざまな規制が始まるということや、昨年のUBSの大量リストラなどが印象的で、業界全体にも注目を集めたようにも思います。

グローバルインベストバンクというミクロの世界を見て思うことは、欧州銀の元気のなさと米銀の復活です。とはいえ、厳しい銀行規制の中では金融バブルのころの輝きを取り戻すことはないのでしょうが、そこに格差が生まれようとしているということはとても面白いことのように見えます(なお、どのレポートでも規制のせいでより生き残れるのは上位のみと言っているのですが、納得できてしまうので不思議ですよね。規制ってもともとはTBTFをなくす方向に動かしたかったのではと思いますが、お上に口出しするとあとが大変そうなのでまずはここまでw)。
思えば、欧州はBRICSにエクスポージャーを抱えてきました。元来、アヘン戦争で英国が中国に勝ってから、アジアのかなりの拠点に欧州はビジネス展開をすることが出来るようになりましたし、銀行業においてもHSBCという巨大な銀行が中国系の金融をサポートしていました。
それが欧州の危機とともに、BRICSの輝きを失わせて、先進国へと回帰してきつつあるということはとても皮肉めいていますし、今の流れが本流なのかどうなのか判断を鈍らせるものでもないかとは思います。
すなわち、「欧州こけてBRICSが駄目になり消極的に米国とあとついでに日本で先進国の時代だ」というだけだとしたら、先進国でこけまくっている欧州が確実に足を引っ張るだろうと。やっぱり、先進国は大丈夫だ。となるためには、米国の復活が第一にあり、それだけでは心もとないから日本もがんばってほしい。だから、アベノミクスは欧州からは疑問視されようが米国からは黙認されるのかなと思います。

さて、最初の質問に戻りましょう。
「前はアベノミクス、今はFEDのTapering、次はなんだと思う?」
私は、前はBRICSこれから先進国かどうかの大きな区切りであり、言えることは米国ともしかしたら日本もいいかもしれないけれども、とにかく欧州がダメなことが問題なんだということだと。アベノミクスは日本という先進国に注目が集まったということ、FEDのTaperingも言ってしまえば米国の正常化。当然、Fedは株式市場を壊したくてTaperingしたいわけではないですから、Taperingをするということはそれだけ経済が回復していることの現れでもあるのだと思います。そういった大きな流れの中での一面にしかすぎなくて、新興国では通貨の下落が起きている、金が下落している、商品市況が大きく落ちているというそういう側面を見逃してはならない。時代の大きな節目の中で、あらゆることが起きようとしていて、そのカオスの中にいるのだと思います。

FedのTaperingについてはとても大事なテーマなのですが、日銀のように緩和解除をしては失敗を繰り返すということがないことを祈りますが、やはりFedは凄かったと言ってほしい。そういう願望も多少はあるのでしょうし、やはりFedへの信認もあるからなかなか米株は落ちないということもあるのかもしれません。
今後は、マクロプルーデンス的な問題点、緩和による資産バブルの可能性、出口戦略とさまざまな困難はあるはずなんですが、本当に10年単位の大きな話を今はまさにできるチャンスなわけですよね。
実は、アベノミクスからFedのTaperingという話ではなく、より広い視点で見れば新興国通貨の暴落やダメダメな欧州などカオスチックな2013年に見えなくもないです。
nice!(0)  コメント(0) 

人類は衰退しました

という本が売っております。

あにめこうかばつぐんにんきばくはつちゅ!!!!!!

という帯と一緒に買えますよ。

人類は衰退しました 8 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 8 (ガガガ文庫)

  • 作者: 田中 ロミオ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/02/19
  • メディア: 文庫



というわけで、読んでみましたが、久々に感動をしてしまった作品でした。
国連の調停官として働いている「わたし」ちゃんと妖精さんとクスノキの里の皆さんのほんわかした話なわけですが、今回の話はロミオ節が全開でした。
「人類は衰退しました」は、最初のころは、「わたし」ちゃんのひねくれた大人の打算的な考え方が描かれているわけですが、妖精さんとめくるめく冒険をしているうちに、徐々に彼女の内面や成長した姿が見ることができてきます。
5巻の過去話や7巻の学校の先生になった話は涙を誘う内容なわけなんですが、それに全然負けない出来というか、これから終盤にかけて俺の涙腺はどないなるの?というぐらいの内容でした。

今回のわたしちゃんの周りを騒がすのは、「拡張現実」という夢の中でみんなの思いのままの世界を作るという装置。もともとは復興のために始めた「拡張現実」という装置だったのに、気が付けばみんなが欲望のままにそれを使い、誰も夢から醒めなくなってしまうという世紀末感溢れるストーリーがほのぼのタッチで描かれて、何とも人退の作風を活かしております。
しかしながら、この拡張現実というもの、実は村人のある若い女性にとって大事な意味をもっていたのでした。


7巻の生徒たちの話もそうですが、仕事をなるべく頑張らないというはずだった「わたし」ちゃんの成長っぷりに感動します。たくさんの手紙を出しても沢山の医者たちが逃げてしまう難産にも知恵を絞って果敢に立ち向かう姿はロミオの書いたかつての作品のたくさんの主人公たちと重なってしまいます。

ロミオ節の男女が繰りなす甘酸っぱい青春ドラマはないわけですが、十分すぎるほどにロミオ節でした。あぁ、早く9巻が読みたいな。。。
nice!(0)  コメント(0) 

政府の成長戦略と銀行と

前回エントリーの「成長の糧という意味でイノベーションが必要に思います。ここは政府には何もアイデアはなく民間が今後投資していって見つけていってくれることを期待しているのでしょう」というのは先走りな書き方であり、直感的に書いたところが多くあります。

政府では産業競争力会議というものがあり竹中平蔵をはじめとして産業会の発展のためにディスカッションをしている最中であります。

個人的には政府主導で産業界に対して何かを行うのだとしたら、それはエネルギー政策であり、TPPなわけでしょうが、これらはメリットデメリットがあり、加えて議論がしつくされていない感じもあります。

エネルギー政策で言うのであれば、原発を再稼働するか否か。新エネルギーを見つけるための研究投資を行うか否か。ということになるのでしょうが、原発については活断層が多くなかなか再開のめどが立ちづらい一方で、研究の現場の話を聞くと、現状はあらゆる予算が削られる一方で、研究開発費もない中でイノベーションを起こせと言う無理な話を強いられているという愚痴を聞いたこともあります。

事実、原発に対する投資は巨額のものであり、非常に多くの利権が絡んでいそうで、国民の目に留まったらマズそうなものが多いようにも感じます。かといってこれをすべてなくして新たなエネルギーに投資できるだけのしっかりした裏付けもなく、30年間投資しても一切結果が出ないかもしれないイノベーションとやらを頼りに暗中模索するのは難しいというのも確かな事実に見えます。何せ、この国には無駄にできる財源がないのですから!

TPPについて言えば、詳しい人に聞いてみると製造業のことばかり言っていて、サービス業に関する議論が少ないことが気になるということでした。サービス業界からの声も少ないので、農業の人以外はなるようになれというのが本音なのかもしれませんが、おそらくTPP解禁によって、欧米型の生産性の高い企業が進出しやすくなれば日本型の雇用システムは崩壊するのではないかということは危惧されます。日本型の雇用が崩壊すること自体は、かつて日本型の企業に居て辛い思いをした私にとっては別に反対ではないのですが、非正規と正規との大きな格差が埋まっていない状況での日本型雇用の崩壊は危険を伴うというのは確かに見えます。社会保障の改革を進めて、非正規と正規との格差を埋めるという努力はとても大事なのでありこの議論と並行して進めるべき政策に見えます。

こうやって改めてみてみると、社会保障の改革による格差是正と安心して研究ができる財源の確保という、共に我が国の負債サイドの重圧が大きいように見えて仕方がありません。
私は、政府に一番期待していることは一貫して財政の健全化であり、それは国債への依存を減らし、社会保障のあらゆる格差の是正と無駄をなくすことです。

そもそも、私は政府の出す成長戦略に期待をしたくないという面があります。かつてこのブログでクールジャパンを馬鹿にしたことがありました(ご参考:違法ダウンロード刑事罰化へ)。
政府に対する不信は私は人一倍強いかもしれません。はたして何人の官僚は、アニメーターが月収数万円で家賃も払えないような生活をしていることを知っているのだろうか、この数年間でどれだけアニメ製作に関わる仕事について中国台湾韓国といったところへの外注が増えたのかを知っているのだろうかと思います。格差を是正し、富の偏りをなくすという仕事にあるはずの彼らが、無視をしてケアの怠慢していた産業界の人間に今更会いにやってきて、推定年間2000億規模の国内のニッチ産業を年間8兆円の国際産業にするというアホなストーリーを語るのに、業界の人たちがどう答えてやればいいのだろうかと困ったのではないかと思っています。ちなみに、初音ミクを作っているクリプトン社長の5周年記念インタビューでもクールジャパンへの批判は聞こえます(「世界のファンとムーブメントを作りたい」――初音ミクのネクストステージ)。

改めて言いますが、私は政府に対する期待は一貫して財政の健全化であり、それ以上はほとんど何も期待していません。個人的にこの期待は財務省が政府を牛耳っている限りは大丈夫なように思っています。最近の経済政策の多くは、安倍さんへの期待というよりは財務省への期待という部分があります。もちろん、安倍さんについてはかつての中国や北朝鮮との外交での成功体験があるので、一切期待がないわけではありません。しかし、一時的な補正予算による景気押し上げによって消費増税を確かなものにしたというところは個人的には安倍さんというよりは財務省の力のように思っています。加えて今年度の予算は昨年対比でみれば緊縮になっているわけですから!
今後も、毎年財政の崖のような予算が提示されては、次の年の消費増税のために少しだけの補正予算が打たれて、また再来年以降もさらなる消費増税をしては補正予算を打ってと、こういうことをやっていって毎年のように消費税が打たれるせいで感覚が麻痺してインフレ期待が醸造されたら面白いですね。そうなれば、消費増税をしなくてもゼロ金利政策で金融抑制をしていれば債務削減ができるかもしれません。たくさんの問題点があるように思えますし、それが望むべきインフレなのかどうかは歴史が決めるのでしょうが。

と、話はそれましたが、私自身は民間部門がイノベーションを自発的に起こしていくことを期待することしかしていません。銀行の支店営業マンが好きな私にとっては、願わくば、昨年の秋に見た金融システムレポートの32,33Pにあるように、銀行が創業期の企業に対して目利き力を上げて、貸し出しを積極的に行うことにより、成長産業に仕上げるようなベンチャーキャピタルのような役割を持っていけば理想的なのだとは思います。恐らく、それを狙っての成長基盤貸出オペが日銀でなされたのでしょうが、成長基盤貸出は貸出でありローンであり、中銀様にいつか返さなくてはいけない金なので、ベンチャーキャピタル的な産業が積極的に借りていくというものでもないようにも見えます。最近の低金利政策のおかげで私の住宅ローンだって年率1%以下ですし低金利で借りようと思ったら結構簡単な世の中になりましたからね。個人的には、資本にかかるようなもの、たとえば創業期の企業に対する貸出から得られる収益に対しての減税を行うとかそういう財政的な政策の方がまだ効くような気もします。

政府に産業に対するアイデアもなくFLSを通じて銀行に丸投げしているのは英国も似ている気がします。あの国が日本より進んでいるのは、当面の間インフレ率がインフレ目標を上回りつつも金融緩和をすると、まるで中銀が金融抑制のために低金利政策をしつづけていることを明言しているかのように見えてしまうところでしょうか。個人的にはインフレ抑制を放棄しているようにすら思えてしまうほどにアグレッシブな中銀に見えているわけですが、かの国の行き先に注目しています。
nice!(0)  コメント(0) 

経済諮問会議と石油ショック時の日本

安倍さんの経団連への賃上げ要請があったわけですが、これについて議論をしてみると、賃上げだけではむしろインフレではなくてデフレ圧力を生みかねないのではないかという話題になりました。

論点としては
①賃上げをして賃金の下方硬直性を作る場合、効率賃金モデルにより企業にとって利潤を最大にする行動としては雇用者数に伸縮性を持たせることが合理的になると考えられる。
②したがって、効率賃金モデルからの合理的な雇用関連の改革は、経営者が正規社員の退職をさせやすくするということになる。
③現状の日本では正規社員よりは非正規社員の方がなりやすいという側面があり、したがって会社都合で退職をした多くの労働者は非正規社員になる可能性がある。
④しかし、正規社員と非正規社員の賃金差は統計上4倍近くあり、正規社員が減り非正規社員が増えてしまうと全体としての平均賃金は下がってしまう。

というわけで、単純に賃上げ要請をするだけではインフレにはならないので、例えば正規社員と非正規社員の待遇の差を作らないようにするとか、社会保障の差をなくすという形でのアプローチが正しいように思います。
ただ、賃上げを要請している段階で、正規社員の給料を非正規社員に合わせるということはしたくないでしょうし、とはいえ非正規社員の給料をいきなり正規社員と等しくするのでは企業収益は圧迫されて倒産があちこちで起きるでしょうから、社会保障の改革にもっていったほうがいいのではないのかなということを話してました。
注目をしたのは、オランダのワッセナー合意です。
オランダ パートタイム労働者の均等待遇

何ていうことを話して、安倍内閣発足後最初の経済諮問会議の議事要旨を見ていたら、高橋進さんが早速そのワッセナー合意について話しているんですよね。

過去に 欧州等で良い例があると思うが、例えば1980年代のオランダは、オランダ病に陥っていた。通貨が上がるもとで インフレになってしまた。ところが、そこで ワッセナー合意という ものをやった 。ワッセナーという地域で合意したわけである が、 当時の政府と産業界と労働界がいろいろ議論をして、一緒の方向で行きましょうということをやった 。
当時の処方箋と今の日本の処方箋は全く違うと思うが、しかし改善しよう という ことで、議論をしながら三者が同じ方向に向いていくということがものすごく大事で、ただ、これは短期ですぐに答えは出ない。しかし、数年かかるもしれないが一生懸命議論していくということが非常に大事で、そうするとだんだん皆さんの気持ちも変わってくる、あるいは打つべき手も決まってくるのでやはり三者がきちんと議論をしていくということをできるだけ定着させていく。場を単純に作ればいいという話ではない が、やはり議論をしていくということが大事だと思う 。


加えて言えば、伊藤元重先生がデフレ脱却ということを話しており、そこでデフレの問題点と財政健全化について話をしています。
デフレからの脱却ということで、インフレ目標などについて述べるわけですが、インフレにするという戦略について最後に次のように述べています。

ただ、最終的には民間の支出が拡大することが重要であるから、いかにその成長戦略をしっかりやって、持続的な需要拡大するかということで、これからもここで何度も議論になると思うが、重要な話である 。


また、財政健全化というところについては社会保障の改革についても言及しています。

最後に申し上げたいのは、この会議でこれから恐く大きなテーマになる中長期の財政健全化の話である。これはある意味で言うと、経済が順調に進むため立派なアクセルと立派なブレーキが必要になるわけであり 、そのブレーキの話になる。今は 「3本の矢」で5兆円の国債を発行して景気対策をするという話と、1,000 兆円を超える財政債務があって、これはどうするのかというのは少なくも次元の違う問題であることは認識した上で、したがって、今デフレ脱却のめにこそ財政を集中的に使うと同時に、やはりいかにここできちん中長期の財政健全化の道筋を示すか。これは私は個人的には、社会保障がまさに本丸の問題だと考えている。この点につ いては、ぜひ今後もここで議論をさせていただければと思う。


なお、この会議で内閣府が用意した資料4の図3の参考図にある「10%の円安(対ドル)の我が国経済への影響」というところの推計に用いたデータ期間が1990年から2007年までとなっており、肝心のリーマン破綻の時期が載っていないので、本当に円安になって経済が豊かになるのかということがちゃんと検証していないミスリードを誘発する内容にも見えて、だいぶ推計が怪しいと思ったり、経済大臣である茂木議員が

ちなみに社会保障が今後の財政再建を考える上で重要は間違いない。ただ、バブルが崩壊してから 20 年、圧倒的に長期債務が増えてきているわけだが、その要因分析をすると、高齢化社会に伴う社会保障費の増大は、要因で2位である。第1位の要因は、景気の低迷による税収落ち込みが58 %、つまり景気が悪くなったから税収が上がらなくなって、それによって借金が増えたのが58 %。それに対して社会保障費の 増大の要因は43%である 。


と、税収の落ち込みを景気が悪くなったことを全面的に押し出しているのも気になります。前回の消費増税後の税収の落ち込みは定率減税による所得税の落ち込みもあるわけであり、減税の仕方が財政に負荷がかかりすぎない形にすればここまでの税収の落ち込みはなかったのではないかという考えもあります(ご参考:1997年の消費増税は本当に税収減を招いたか?)。税収の落ち込みは景気悪化が全てであると本当にしてしまっていいのか、景気悪化時にもより効率的な財政政策を打てばここまでの落ち込みはなかったのではないかという検証はあまりなされていないようにも思えますし、専門家の間で合意があるようにも思えません。

さて、どうなることやらという気もします。
とりあえず、この会議後に報道関係者を呼び、安倍首相が以下の方針を述べます。

政府は、柔軟で多様な働き方を進めるための規制改革とともに、予算や税制の在り方を検討する。
産業界には、人材育成投資を強化していただくとも業績が改善している企産には、報酬の引上げ等を通じて、所得の増加につながるよう御協力をお願いしていく。
労働界には、働く方々の様々なニーズに対応した柔軟で多様な働き方の普及・拡大に協力していただくようお願いをするということである。
こうした方針を踏まえ、産業界労働と意思疎通を密にして甘利議員を中心に、政府一体となって、大胆に取り組んでいただきたいと思う。
また、近々若者・女性活躍推進フォーラムを開催し、若者・女性が直面する課題について、私自身、直接話を聞きたいと思っている 。そうした場での意見も踏まえ、若者・女性が直面する諸課題を一つ一つ克服していきたい。


こうしてみると、経団連の人を呼んで賃上げ申請をするというのは、あくまでも全体のより大きな枠組みの中で、現時点で決まっている一側面を表に出しているにすぎないのだと思います。特にブレーキにあたる社会保障のところというのは、参院選前だとなるべく面には出さないように思いますし、慎重に議論を進めていくのだと思われます。

少し話がそれますが、かつて、第二次オイルショック時の日本は物価安定の超優等生でした。
内閣府経済社会総合研究所の「バブル/デフレ期の日本経済と経済政策」(歴史編)1第1部第2章二度の石油危機と日本経済の動向によると、第一次オイルショック時には春闘により賃金も32.9%と過去最大の賃上げに成功しており、その結果として供給ショックであった石油ショックが「ホーム・メイド・インフレ」に転化してインフレ不況が長引いたとしています。
一方、
第2次石油ショック時の日本のパフォーマンスは第1次石油危機時のそれと比較しても、また先進主要国に比べてもかなり良好であった

とあり、理由として

①賃金コスト圧力がかからず、労働分配率もほぼ安定的に推移し、ホーム・メイド・インフレへの転化がなかった
②労働分配率もほぼ安定化が企業収益の悪化を防ぎ、技術革新を背景とする設備投資の堅調さを支えた
③マネーサプライが安定的に推移していた
④財政金融政策の早期かつ適切な展開があった
⑤省エネルギー化に成功した

と述べています。
これだけのことを見ると、賃金コスト圧力の低下と労働分配率の安定化、適切かつ早期の財政金融政策、省エネルギー等のイノベーションという3つの要素が物価安定に貢献したように見えます。
もしも、この時と同様にやろうというのであれば、財政金融政策が早期かつ適切に動くことは前提であり、日銀と政府の共同声明などは大前提のものなのでしょう。
賃金コスト圧力がかからなかった背景は、以前ブログに書いた通り、第1次石油ショック後の労使関係において経済整合的な賃上げというものが導入されるようになったからだと思います。アンドリュー・ゴードンという歴史家の意見としては、この労使関係の背景には官と労使の3者がいたと言っていますから、オランダのワッセナー合意を持ち出すまでもなく本邦でも、政府・産業・労働の3者が同じ方向を向いていた先例があるのではないのかなとも思います。
また、もう一つ重要なこととして2度の石油ショック後に社会保障の見直しがなされていることです。
個人的に今一番関心があることは、労使関係の変化と社会保障の見直しの間にどういった関係があったのかということです。
直感的には、労働者に負担のかかる形でインフレ退治をするが、労働者に無闇な賃上げをさせないように誘導するために社会保障を増やしてセーフティネットを引き、直近の賃上げを我慢する代わりに将来にお金を貰えるようにすると貯金をさせたのではないかと見えます。
社会保障、年金というのは保険であり投資であり、それは今の消費を我慢して将来になるべくリスクを取らない形で投資をさせるという行動なわけですから消費を抑制して経済の過熱を防ぐ意味があるように見えます。一方で消費を活発化させるのであれば将来のリスクの少ない運用がなされている年金を取り崩して、今の消費を我慢させないかもしくはよりリスクある投資をさせるという方向になるようにも思います。この議論は自分の頭で考えた話なので正しいかどうか自信はないですし、詳しい方がいらっしゃったら教えていただければと思いますが。

最後に、今まで話したことはインフレと緊縮策の話だけであり、やはり今の景況感を持続可能なものにするのには、成長の糧という意味でイノベーションが必要に思います。ここは政府には何もアイデアはなく民間が今後投資していって見つけていってくれることを期待しているのでしょう。
人口の減っている現状ではいつかは貯蓄も減ってしまうでしょうし、その時に債務が減らず成長もしていないのでは国は破たんするというのは納得のいく話に見えます。すでに賽は投げられており、これから民間は突っ走るしかないのでしょう。
nice!(0)  コメント(0) 

吉川先生のデフレーション

やっと、Amazonから届きました!吉川先生のデフレーション。

デフレーション―“日本の慢性病

デフレーション―“日本の慢性病"の全貌を解明する

  • 作者: 吉川 洋
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2013/01/19
  • メディア: 単行本



最初に、とあるおじさんに、Amazonの発注が遅れてるんですぅって言ったら、取りあえず89Pageを読みなさいと言われて、わざわざそのページを教えてくださいました。
89Pageに書かれていることは、イギリスの1800年代後半の23年に続く大不況期の研究なのですが、下記の通り引用しておきましょう。

1873-96年「大不況」期に物価が下がり続けたことはすでにみたとおりだ。前半期(1875-86年)は貨幣数量も減少したから。この時期については貨幣数量説で一応説明がつく。しかし後半1890-96年には、バンク・オブ・イングランドの保有する金が2倍、銀行の準備預金は3倍、預金量も2倍に増加したにもかかわらず、物価は14ないし18%も下落した。マネーサプライとハイパワード・マネーのいずれも2倍ないし3倍に増加したにもかかわらず、物価は十数%下落したのである。
こうした事実に基づき、ケインズは次のような結論を導いた。
「1890年から1896年にかけてイギリスで起きたことは、旧式の貨幣数量説では説明できない」(Keynes [1930; P.146])


以上引用終了

というわけで、マネタリストはあかんよということがこの段落で説明されてますねということだそうです。マネタリストとケインジニアンの戦いは個人的にはあまり関心がなくて(すいません。。。)、実はこの本をブログで紹介しようと思ったのは別の理由だったりします。

私にとって、1800年代後半の英国以上に興味を惹いたのはこの本の第6章にある「デフレのカギは賃金―「なぜ日本だけが?」の答え」の部分でした。

ここでは、吉川先生の考えた「日本型」効率賃金モデルというものに基づいて、定量的に賃金が伸縮的であることを述べています。
そのモデルというのは、労働の効率性(労働者のやる気)が、企業業績における賃金の比率で決まると仮定して企業が利潤を最大化するというものです。
この仮定は結構うなずけるものでして、事実、私の前職ではボーナス基準をROEから算出する式が組合員から渡されたものです。賃金は業績に沿って決まっているということはうなずける人が多いのではないでしょうか?
それで、吉川先生の本ではこの結果が面白くて、利潤を最大化する場合には雇用を一定水準に維持する代わりに賃金は企業業績を反映して伸縮するという結論になることです。

個人的には、企業業績が労働の効率性にかかわってくる日本の労使関係の仕組みは、このブログで以前まとめたようにオイルショック後の経済整合的な賃上げという労使関係の導入が関係しているのではないかと思います。以前のブログでは、経済整合的賃上げを受け入れた理由の更に背景には、日本人労働者がその歴史の中で築き上げた公平な待遇と一員性への関心というものがあるという考えを示しました。
それに付け加えて述べるのであれば、同時期には全面的な社会保障制度の見直しが行われたということもあり、政府側も労働者の不安をなくすようにセーフティネットを拡大しながら、無理な賃上げを要求せずに安定した雇用を確保するという方向に労働者が誘導されていったのではないかとも思えます。以前のブログに紹介したアンドリューゴードンの「日本労使関係史 1853-2010」によれば、日本の労使関係では官僚の役割というものが大きかったということを書いていますので、おそらくこの時期にも官僚の影響はあったのではないかと思います。
そして、経済整合的な賃上げという形に労働者が納得するようになり、企業業績と連動する賃金形態に対して労働の効率性が出るように誘導されていったのではないかと考えています。

吉川先生の本に戻りますが、多くの研究者によると1997年の金融危機の前後に賃金決定のメカニズムに変化が生じたということだそうです。おそらくこの時に長期的な赤字企業が続出したことで、経済整合的には賃上げは望めなくなり、さらに厳しい経営環境の中で、雇用を保つためにさらなる賃金カットをした結果、日本にはデフレ体質が定着した。もう一度吉川先生の本の言葉を使うのであれば、賃金が上がりにくく下がりにくいというバイアスを持つ「デフレ体質」型の経済になったのではないかと思います。

現在の安倍政権では経団連の人を読んだりして賃上げに理解を示すように促しています。
ご参考:首相、賃上げ要請へ 経済3団体トップと会談

今までのことを考えると、オイルショック時に行ったことを現在巻き戻そうとしているようにも見えます。以前のブログにも書いたように、労働者の欲求は変わりつつあるようにも思いますし、その時に官僚が最も目指すものがあるとしたら、社会保障を削減することではないかと思います。すなわち、生活を保障する賃上げを認めさせる代わりに、生活保障を減らすことを容認することで経営者と合意していくのではないかと、そしてそれは日本の債務削減への重要な役割を持っているように思います。
恐らく、7月の参院選までは社会保障費の削減というところには触れないでしょうから、実際にこういったことをし始めるのはまだ先かもしれませんが、考えてみると結構面白いなぁと思います。
nice!(0)  コメント(0) 

時代の変わり目

2008年に、あるアナリストが書いたレポートが話題になったことがありました。
Is LIBOR Broken?

実は、これと似たようなレポートが1か月前にBISより提示されており、その内容を市場参加者向けにわかりやすく説明したレポートなのだと思われます。
市場参加者がアナリストレポートを読んだのちに、Swap金利は大幅上昇。何故上昇をしたのかというのは、憶測にすぎませんが、心当たりのある人が多かったからかもしれません。そして、それから数年後に司法当局の人たちが調査に乗り出しました。
これは、のちにLIBOR改革というものにつながり、いくつかの会社が法的制裁を受けて報道ベースでは今なお引き続き調査が進んでいると言われております。

最近ではLIBORだけではなく、SingaporeでNDFのFixingの談合が疑われてます。

そして、直近では、、、この記事が出たのが土曜日。週明けはどうなるのでしょうか?

昨年はインサイダー営業問題というものが取りざたされましたが、それ以外にもあらゆるところに問題が散見されている。そして、それがあらわになりつつある。
恐らく時代の変わり目に居るのだと思います。公安や当局だけではなく、民間レベルでも指摘されてきている。
これからの時代はどうなるのでしょうか。
nice!(0)  コメント(0) 

日本の労使関係史と賃上げ賃下げについて

昨日は、日銀の佐藤審議委員が講演をやったそうで、たかが挨拶で42ページの資料という、絶対に校長先生になったら朝会で倒れる生徒が出るだろうなという感じの気合に入りっぷりだったようです。
この内容はとても面白いものだと思うのですが、特に面白いなと思ったのは「米国は雇用者数で調整、日本は賃金で調整」というところです。

米国では、雇用調整を行う際には、賃金ではなく雇用者数を大胆にカットし、不採算部門からの撤退を比較的迅速に行う。結果的に、名目賃金は景気循環にかかわらず2~4%前後の伸びを保っているし、経済に超過供給力が温存されにくいためデフレになりにくい。
(中略)
一方、日本では、労働法制の違いもあって、失業率は相対的に安定しているが、失業率の変化に対する賃金の反応スピードは大きい。すなわち、景気後退下でも解雇による雇用調整は相対的に限定的であり、調整される場合には主に賃金の削減によってなされる傾向にある。


佐藤さんがここで、いろいろと図を出したりして説明をしているのですが、そういう経済学チックなことは本物のエコノミスト先生に任せるとして、何で日本では賃金による調整をしやすいのだろうということが興味を惹きました。

戦後日本の労使関係・労働運動の歴史的総括のためにというWebページによると、日本が昔年率20%を超える高インフレに悩まされた第一次オイルショックの時は、労働組合は過去最高の賃上げ率である33%の賃金引上げに成功した年でありましたが、その後、労使関係は変化して第2次オイルショックの時には経済整合性のある賃上げという観点から共同闘争を組み、結果賃上げも13%におさめて、翌年以降は一桁台の賃上げになったといわれます。
第2次オイルショック以降の悪性インフレが他国に比較して早く収まったのには他にも理由はあるのでしょうが、このときに広まった経済整合的な賃上げという考えはいまだに労使関係に根付いているのではないかと思います。現に、私の前職では会社のROEに比例する形で従業員のボーナスが決まる、基準ボーナス算定式なるものが組合員から配られたことがありました。
マクロ的に成長率が落ちている現状では、高収益機会も少なくなるわけですから全体で見ればROEも高くなることはなく、したがって労使関係で経済整合的な賃上げをやっていては、賃金はいつまでも上がらないという結果になると思います。
ですから、成長をしないとしても賃上げをすることでインフレを呼び起こすというのであれば、この労使関係を研究しなくてはいけないのだろうと思い立っていろいろと調べてみると、次の本がとてもよく研究されていると紹介されました。


日本労使関係史 1853-2010

日本労使関係史 1853-2010

  • 作者: アンドルー・ゴードン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2012/08/08
  • メディア: 単行本



これ自体は、まだ読んでいないのですが、85年に英語版が出たときの書評がWebで出ており、読むことができるので、これをもとに考察をしてみました。
Andrew Gordon The Evolution of Labor Relations in Japan : Heavy Industry, 1853-1955 (アンドリュー・ゴードン『日本における労使関係の進化―重工業―1853-1955年』 評者:池田 信

取りあえず、最近の賃金闘争における重要な点を以下に引用します。
以下抜粋引用
 まず,日本の労働関係形成に際しての歴史的背景として,1)規制されることのかなり少ない資本主義的企業制度の出現。工場生活と労働者の対応とを重要な仕方で形づくることになる,経営者の,生産性,効率性への絶えざる関心。2)中・後発者としての特殊な地位による独特な経営的諸偏倚。3)労働者のいくつかの決定的な関心事を説明する前工業的慣行・観念。
 3)については,(1)渡り職工,親方職工の移動性,独立志向性,(2)組合を工場あるいは仕事場単位に組織しようとする労働者の傾向,(3)公平な待遇と一員性への関心,の三つの持徴をあげている。

-中略-

 (3)については,著者は,最初の組織的な待遇改善運動となった日本鉄道の機関手や機械工の闘争において,賃金改善だけでなく職員,技術者など上部他階層に準じた待遇を要求したことに着目し,それ以後の全時期を通して一員性が労働者の意識を規定する重要な要因であることを指摘している。そしてこの一員性の要求は,企業内部のみにとどまらないで,社会においてもなされるものであった。かつての下層身分である商人に代った資本家は,究極的には尊敬される地位を築き,国家に奉仕することでその活動を正当化した。より高い学歴を持つ職員や技術者にはしかるべき地位が与えられたのに対して,学歴の低い工場労働者は,自らを社会から半ば放逐されたもの,“下層社会”の内に放置されたものと感じた。“人間的”待遇への,すなわち一員性へのきわめて強い欲求は,この歴史的背景において理解されなければならない,と強調される。

-中略-

一員性に置かれた価値は,初期の争議において表現され,経営者の政策と温情主義イデオロギーの言明によって扶養され,ついには公平に処遇される権利,また『所属する』権利を持つという,労働者の間に影響力のある信念にまで発展した。このようにして,1927年から1932年にいたる不況期に大量解雇がなされたけれども,経営者は多くの場合,解雇者数と解雇の条件について組合ないし労働者代表と交渉しながら,解雇のための下地を慎重に作った。仕事確保をめぐる10年間の闘争の後には,労働者は,そしてある程度は経営者もともに,解雇とは,なんとか条件に適う態度に背くことであり,不文律の約束を破ることだと感じるようになった。
-中略-
石油ショック後の停滞期においては,減量経営と称される人員削減に際しても,それが削減対象者をただちには路頭に迷わせない方策が3者(注:3者とは労使と官僚)の折衝によりとられることとなり,かつて一員性の理念に反するものとして激しい闘争の対象となった人員削減は,なんら深刻な紛争を伴うことなく遂行されることとなった。重工業大手企業労組からなる金属労協4単産は,経済整合的な賃上げという視点から共同闘争を組み,春闘全体の賃上げ額を規制するに至っている。その結果,現在では日本経済は再度の危機を切りぬけ,未曾有の国際競争力を持ち,失業率はやや増加しているものの欧米諸国の水準からみればかなり低く,物価はかなり安定してきている。雇用の安定性と生活できる賃金を求める労働者の一員性の強い志向は,もはや深刻な争議をもたらすものではなく,むしろ3者の協力関係を保証するものとなっている。“3者協力による修正”と呼ぶべきであろうか。工業化の長い時期を通しての日本の労使関係の展開は,ようやく完成の時を迎えたようである。


これが80年代か90年代かに書かれた古い内容のものなので、この書評を書いた作者は労使関係は完成したと書いていますが、今はまさにこの労使関係が問われており、新たな展開を生もうとしているのではないかと思います。
解雇をしないで賃金による調整を好むのは、「労働者のいくつかの決定的な関心事を説明する前工業的慣行・観念」であるところの、「公平な待遇と一員性への関心」を表しているのだと思います。“下層社会”を恐れて“人間的”待遇を求めるという関心が強く、従って先行きの見えない突然の解雇ではなく”人間的”待遇の残されている賃下げを求める。一員性への関心ということは戦中以降の日本において、「労働者のいくつかの決定的な関心事を説明する前工業的慣行・観念」の残りの2つの概念よりも優先されてきているのではないのかと思われます。
ところが、最近はこの一員性というところに大きな変化が表れているのではないかと思っています。
というのは、一例をあげると、ノマドという生き方に関心がもたれることなどから、必ずしも企業に居なくても社会の一員であるという欲求が多少は満たされている人たちもいるのではないかと思います。政治の世界でも、最近の安倍内閣で総理大臣がフェイスブックを開いて、自身の考えを述べてそこにコメントや「いいね!」ボタンを押せるようになっているという、ある種の相互コミュニケーションが簡単にとられる場所ができている。情報革命により、一員性というものがとてもお手軽なものになってきているのではないかと思います。
このようになっていくと、今後の労働者の欲求は変化していくことが予想されます。
私自身の予想としては、労働者が今後重視する観念は

渡り職工,親方職工の移動性,独立志向性

というものになるのではないかと思います。
それはまさに、ノマドや起業というように、必ずしも企業に属していなくても、生活ができるようになる人間を志向することであり、逆に企業に居てもこの「独立志向性」が満たされるような形の労使関係になるのではないかと思います。
具体的には、仕事をより専門的なものに分配して、各仕事に対しては中途採用が積極的に使われる。ある程度の成果が出れば、その成果に対するベースとして賃金が支払われるようになるというような内容です。
会社全体のROEでボーナスが決まるのではなく、個人の売上や生産性がメインになる。いわゆる成果主義の導入であり、専門性ある人材の横移動(つまり中途の人材市場)がスムーズになることだと思います。
成果主義の導入は、仕事の評価の客観性などが付きづらいものではハードルもありますが、多くの会社が移行しようとしているように見える一方で、次のポイントは人材の横移動であり、これには雇った人材をより柔軟に解雇できるし、中途で入った人材が評価されて出世する事例が出ていく、という労使関係にならないと厳しいようにも思います。そして、今多くの会社にある、ジェネラリスト的な専門性が非常に高いわけではないが社内調整などがある程度うまくできるという人たちは経営サイドに立って仕事ができるかということが期待されていくようになると思います。そして、やがてそういったジェネラリスト的な人たちも、経営腕力という専門性をもとに人材の横移動をするようになっていくのではないかと思います。

この際に問題になるのは、「公平な待遇と一員性への関心」というものから、それに対極に位置しやすい「渡り職工,親方職工の移動性,独立志向性」という方向にどのようにシフトしていくのかということです。
かつて、野村證券が特定社員という人事制度を導入して、クビ切りになりやすくなる代わりに給料を青天井にするという形にしたときに、多くの従業員が人員整理ではないかと身構えたという記事が2009年のAERAに出たことがありました。

ご参考:野村證券の新給与制度(「給料」の異常事態:AERA2009.6.1より)

急激なシフトは従業員からの反感を買うでしょうし、しかしある程度思い切ってやらないと、いつまでも独立志向性という方向にシフトできない。恐らく、民間で行うのであれば、今後企業はゆっくりと独立志向性のある従業員の数を増やしていき、一員性を重視した労働者が自然減少するのを待っていくのではないでしょうか?
恐らく、民間主導でやらせようとすると、このように非常に時間がかかってしまいますから、どこかで官主導で独立志向性ある従業員を増やすインセンティブを提示するのではないかと思います。
さて、今後の労使関係を変えるカンフル剤が出るのかどうなのか、少しだけ面白くなりそうですね。
nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。